帰国子女受験が簡単な理由

帰国子女受験は、なぜ、一般入試と比べて簡単なのでしょうか?

この質問に対して建前の回答は、「英語が出来る学生をとりたいから」、「国際性のある学生をとりたいから」というものです。

しかし、本当の理由はもっと別のところにあります。

それは、「帰国入試で入る学生の人数を増やすことにより、大学の偏差値を落とさずに、学生を増やすことが出来る」ということです。

学生の数を増やすことにより、大学はより多くの補助金を国から受け取ることが出来ますから、大学には、「学生を増やしたい」というインセンティブが働きます。

一方で、多くの学生を入学させると、より学力の低い(つまり、予備校の模試で偏差値の低い)学生まで受け入れざる終えなくなります。そして、大学の偏差値は、「一般入試の学生に関して、模試でどの程度の偏差値を取っている学生までが合格するか」ということを基準に決まりますから、大学の偏差値が下がってしまいます。

そこで、一般入試の枠を減らし、帰国子女の枠を増やすことにより、「大学の偏差値を落とさずに、学生を増やす」という戦略をとることになります。

オリンピックなどのイベントで、関係者にチケットを配り、一般に販売する枚数を少なくして、「売り上げ好調」というイメージを作りだすという戦略とよく似ていますね。


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